穴の底なう

ここは穴の底

冷静になってみた

前回の記事から数日。

 

hyp3u.hatenablog.com

 

少し冷静になってからもう一度例のグループラインを読み返した。

既に報告を聞いている別の友人の結婚式お呼ばれも含めて、御祝儀やドレスのレンタル代、美容代、交通費なんかを考えるとめまいがした。やはり冷静になんてなれなさそうだ。

 

せめて節制して、金銭的な余裕を確保しよう。

もう混乱したからといって映画のブルーレイ買ったりしない…。FGOに課金とかもしない…

たぶん…。

 

同級生たちから3件同時に結婚報告が来て胸焼けした話

「この中でだれが一番早く結婚するかな?」

「先輩、式には呼んでくださいね!」

「私たち絶対余興やる」

そんなようなことを言い合っていた(と、思う)高校の卒業式の日が、なんだかとても懐かしい。

約束通り呼んではもらえたけれど、あなたたち、ちょっとラッシュすぎない?嬉しいけど!嬉しいけど!

 

言いたいことはタイトルのままである。

ブログを書くのは何年振りかわからないレベルで久しぶりだが、ツイッターで呟くには文字数が足りなかったので仕方ない。

先日、久しぶりに高校時代の友人たちのグループラインが動いたと思ったら、3件同時に結婚報告が来ていた。

「結婚するので式にきてね」

「実は私も…」

「私も今年~」

 

という具合である。

あまり詳しく書くとバレそうなのでこのあたりにしておこう。

事態を理解しようとするだけで私の頭にはキャパオーバーだったようだ。返信の言葉を打ち込むまでにかなり時間がかかった。スルーが長くて大変に申し訳ないことをしたと思っている。それ以降、そのグループラインの新着通知は切ってしまった。

 

大好きな友人たちから幸せな報告が続くのはとても嬉しいことだ。何を置いても全力で祝いたい。だが素敵な事態が同時に発生しすぎると、人は時に混乱してしまうこともあるらしい。 

彼女たちは職業柄全員忙しい身(私自身は職種が違うのでそうでもない)なので頻繁に遊んだりすることがない。あまり連絡も取らない。個人間の連絡はともかく、このグループラインが動く=結婚報告となっているくらいだ。時期的にも全員「適齢期」というやつに差し掛かっているし、以前から「あの子たちならそろそろだろうな」という予感もしていた。しかしこんなに一度に知らされるとさすがにショックが大きい。正直なところショック以外にも感情が混ざり合って混乱している。さて、この混乱状態をいかにしてやりすごすべきか。

もうなんにもよく分からなくなったのか、気づいたら密林のプライム便で「キングスマン ゴールデンサークル」の円盤を購入していた。なぜか同内容のDVD版も付いてきたから外出先でもPCでも見られるぞ!やった!これで悩みをすべて忘れてエルトン・ジョンのご機嫌なナンバーに乗せて繰り広げられるぶっ飛んだアクションシーンを永遠に見続けられる!レッツ現実逃避!!

 

逃避しすぎて話が逸れてしまった。

 

当たり前だがこの世の誰もが結婚しなければならないわけではないし、するもしないも自由だ。それをしたから、あるいはしなかったからといってその人の人間性とは関係がない。少なくとも私はそう信じている。

だが、なんだろう、この「あがり」感は。

トランプで大富豪をしていて一番に手札を出し切った、あの「あがり」だ。イチ抜けともいう。ゲームをしていたら私以外の3人が同時にあがってしまった。否応なしに私は大貧民である。

以前からモヤってはいたもののできるだけ気にしないようにしてきた。私は結婚に興味はないし、友人たちと結婚イチ抜けをかけて大富豪ゲームをしているわけでもない。気にしたって仕方ないからだ。

しかし、この状況になるとさすがに堪える。本当によくわからない。

そもそも結婚しても「イチ抜け」ではないとか、仮にこの世から「イチ抜け」られる道があるとしたら出家するくらいじゃないか?とか、結婚しないということが人として未熟な証拠ではないとかそんなことも理解しているし、今は恋愛も結婚もするつもりが全くない。なのにどうしてもまだカードを出し切れてしていない自分が、結婚していく友人達と比べて人間的になにか劣っているように思えて仕方ないのだ。 

喜びや驚きと同時に、このモヤモヤを消化しきれず、私は「胸焼け」を起こしている。

ファストフードを5日ほど食べ続けたくらいの胸焼け強度である。普段は1食で即胸焼けしてしまうからそんな食事はしたことないが、きっとそうだ。「スーパーサイズミー」みたいな感じだ。

いつかこのモヤリティをしっかり消化できる日が来るんだろうか。と、いいつつ、夜が明けたらどうでもよくなっているかもしれない。人生切り替えが大事である。切り替えられなかったらまたブログを書こうと思う。おやすみなさい。